Wagner SL ステム

ワグナーステムのオリジナル製品であるWagner SLステムは、長年の実績により有効性が裏付けられた再置換術のソリューションです。Wagner SLステムは20年以上の臨床使用を経て、固定原理をそのままに、利便性の向上と適応の拡大を目指して、改良を重ねました。第三世代となるWagner SLステムは、現代における再置換術へのニーズに応えるべく大きな進化を遂げました。

●ステムネックの直下から遠位に伸びる鋭い縦型リブが、皮質骨に噛み込むことで初期固定性と回旋安定性を高めています。
●全長にわたり横断面が円形となっていることから、前捻を自由に調整することが可能です。また、ラスプではなくリーマーで髄腔処理を行うため、骨切除を最小限に抑えます。
●横断面に角がないことで、荷重が集中することなく、応力が均一に分散するため、ステム挿入時の骨割れリスクを軽減します。
●Wagner SL ステムは、Protasul-100というチタン-アルミニウム-ニオブ合金からなります。この材質は、摘出インプラントにおける多くの組織学調査によりその生体親和性が証明されています。
●ラフブラスト表面処理は骨形成を促進し、二次固定性を高めます。縦型リブも骨形成に寄与しており、縦型リブ間の隙間が髄腔における血管新生のために空間を与えます。
●Protasul-100の弾性は、再置換術において効果を発揮します。Wagner SL ステムは、弾性係数が生体力学的に機能し、大腿骨近位部における骨の再生を促します。
●頚体角を135°に縮小することで、オフセットが42〜46mmと延長されました。外転筋のテンションが高まるため、脱臼リスクの軽減が期待できます。
●レバーアームの延長により、軟部組織の安定が期待できます。
●「ショートテーパー・スリムネック」設計により可動域が向上しました。