DVD 精神看護 全3巻

【実際の患者さんの生のお話を収録し、解説を付け加えました】
近年、精神科医療は＜治療＞から＜回復の支援＞へと焦点がシフトしつつあります。精神疾患のさまざまな症例に効く新しい治療薬が続々と開発されていますが、いずれも短期で画期的な治療成果を上げるというものではありません。逆に、たとえ症状があったとしても、さまざまな助けをかりながら、うまく折り合いとつけていくことができれば、地域でその人らしく暮らしていけるのです。それが回復です。
看護師は、精神障害をもつ人々がみずから病気と向き合い、試行錯誤しながら徐々に回復に向かっていくプロセスを、長期にわたって寄り添いながら支援する役割を期待されています。それは、精神科での看護に限ったことではありません。他の身体疾患で苦しむ患者の多くもまた、不安や葛藤を抱え、こころのケアを求めているのです。精神看護の知識やスキルは、すべての看護の基本といえるでしょう。
この精神看護シリーズでは、さまざまな精神障害をもつ当事者や施設にご協力いただき、これまでの体験を語っていただきました。その語りを通して、通常の教科書では伝えることが難しい、リアルな患者の体験世界を少しでも伝えることができればと思っています。とくに看護を学ぶ皆さんが、語られる言葉の一つ一つ、あるいはその口調などから当事者の思いをくみとり、理解を深めていかれることを願っています。

●第1巻 統合失調症の患者さんの生活を通して、地域生活支援に取り組む社会資源を紹介します。
●第2巻 統合失調症と診断された当事者へのインタビューを通してその体験世界を知り、どのように病気と向き合い、生活しているのか、理解を深めましょう。
●第3巻 摂食障害と診断された当事者へのインタビューを通してその体験世界を知り、どのように病気と向き合い、生活しているのか、理解を深めましょう。